The Information Organizer (情報調整者)

The Information Organizer (情報調整者)

 ハミングバードの富永浩義さんがオフィスに訪ねてきてくれました。彼とは一緒に仕事をした件数は多くないのですが、時折会うと、ECサイトのツボから、日本のIT行政の行く末まで、遠慮無く論じあえる貴重な友人です。

 彼の肩書きは、『ECコンサルティング&WEBシステム開発』を行う『WEBコンサルタント』。新聞やTV等でも取り上げられ、かなり一般にも浸透してきた、EC – Electronic Commerce(eコマース)、すなわち電子商取引の専門家です。

 ECが出たついでに、巷で氾濫しているIT用語の話をしましょう。ITの業務を語るときに、量の多少はありますが、業界では技術用語や専門用語、あるいは略語などを多用し、これにマーケティングや営業関係、そしてただトレンド(ほら!)というだけでちりばめるカタカナ英語が加わって、全く訳の分からない日本語に陥っている例をよく見かけます。顧客となるお客様がその本質を理解できなければ、どんなに格好を付けても、 意味がない上、私は機械に弱いので、とか、コンピューターの話は良くわからないからいい、という人を増やしてしまうだけですね。

 但しどうしてもその言葉を使わなくては不便である、という言葉も当然あります。例えば「サーバ」や「データベース」などです。これらは言い換えるのが難しく、「テレビ」や「ファックス」のようにいずれは浸透していくのでしょう。

 話をTommy~富永さん~に戻して、彼は3年前に独立してハミングバードを立ち上げたときに自らを『The Information Organizer』と紹介していました。これは彼の造語で、直訳すると“情報調整者”とでもなるのでしょう。コンサルタントやインテグレーター、プロデューサー、メンター、コーチなどなど、ITの世界には情報の面倒を見る肩書きが沢山ありますが、この“調整する”という響きが、様々な示唆に富んでいて、【情報】という捉えどころのないものを扱う上で、柔らかくフィットすることに感動したものです。

 ところが今回頂いた名刺には、調整者の文字はなく、先に挙げた『WEBコンサルタント』となっていました。理由を尋ねると、多くの方に「意味が分からん」といわれたそうです。ムムム‥‥。情報というもの自体が曖昧なので、細かく規定しないとどうしても漠然としたイメージを持たれてしまうのですね。テトラビットは、“ITでハッピー!”をモットーにしていますが、これも意味不明と受け取られてしまうのかな。

 肩書きはともかく、Tommyとは楽しいビジネスランチをとりながら、新たな企画を何本か話し合いました。これからも宜しくお願い致しま~す!!



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